土壌消毒剤の安全使用徹底(ピクリン剤使用後は必ず被覆を)! クロルピクリン剤安全使用指針 | |||||||||||||||||||||||
1. | 秋消毒の実施 | ![]() |
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※土壌消毒剤の消毒効果を高めるために、消毒前に深耕・砕土を行いましょう。 ※土壌消毒を行う前に「たばこ用農薬の使用基準」で、薬剤の使用量、使用時期 及び使用方法を再確認し、安全性、効果を高めてください。 |
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2. | 【秋消毒の留意事項】 | ||||||||||||||||||||||
①各薬剤の使用に当たっては、薬害、公害のないように十分注意し、使用の際は ゴム手袋、防毒マスクを着用する。また、住宅、畜舎等に隣接しているほ地等 人畜に被害を及ぼす恐れがあるところではクロルピクリン剤は使用しない。 ②クロルピクリン、ドジョウピクリン(ドロクロール)で消毒後は、ポリエチレ ンフィルム等で2週間以上きちんと被覆することが義務付けられています。 〇全面被覆で行う場合も、炎天下や無風状態及び土壌が乾燥している場合は、 作業を行わない。 |
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③作業中は子供が近寄らないように注意する。 ④鎮圧のみでよい薬剤であっても、処理前にていねいに耕起、整地し、地温、深さ、土壌水分等に十分注意し、 安全性・効果を上げる。 〇鎮圧のみで良い薬剤
⑤排水溝を確実に設備し、他のほ地からの病原菌流入を防ぐ。 ※土壌消毒剤の空き缶は、産業廃棄物であり、適正処理が義務付けられています。地域で決められた方法で処理 しましょう。 |
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3. | 深層土壌消毒剤の使用上のポイント | ||||||||||||||||||||||
①たばこ専用機の利用 〇深層土壌消毒は耕盤破砕が必要であり、注入位置をただ単に深くするだけでは十分な効果は期待出来ず、注入 作業も容易ではない。そのため、サブソイラで耕盤破砕を行いながら薬剤を注入する必要がある。 〇深層土壌消毒機を利用すると効率的で確実な処理が出来る。 〇また、鹿児島県ではクロルピクリン剤安全使用指針により、深層土壌消毒であってもポリエチレン等での被覆 が必要であるため、たばこ専用機が必要となる。 ②消毒前の夏季深耕 〇効果を高めるためには、スキによる深さ30~35cmの夏季深耕とロータリー耕による十分な砕土が必要で す。 ③消毒時期は植付3ヶ月前まで・土壌水分に注意 〇深層消毒機は薬剤の注入位置が深いため、ガス抜けに時間がかかり、塩素残留が多くなるため、畦立までの期 間を長くして、塩素の流亡を促進させるとともに、薬害を防ぐ必要がある。 〇土壌微生物の復活を図るためにも、消毒時期を早め、年内に終了する。 〇土壌水分が多い時、又は干ばつ時の土壌水分が少ない時はガスの拡散が悪く、効果が極端に低下するので適度 な土壌水分の時に実施する。 ・処理時の土壌水分状態は、土を握って放すと割れ目ができる程度の時に処理する。 ④薬剤注入位置は地下30~40cm 〇たばこ用深層消毒機は、下層1ヶ所に注入口を設けてある。注入位置は深い方が効果が高くなるが、30cm 程度でも高い防除効果が期待できるので、地下30~40cm位置に注入する。 ⑤1ヶ所当たり注入量2㎖・注入間隔40cm 〇たばこの塩素及び窒素吸収量と立枯病防除効果を総合勘案した場合、1ヶ所当の注入量は2㎖程度、注入間隔 は40cmが最適である。 〇注入量が1㎖の場合、消毒範囲が狭く未処理部分が残り、注入間隔は狭い方が効果は高くなるが、薬剤投入量 が多くなり、塩素吸収量が増加してグレー葉の生出が懸念されるので、40cm間隔とする。 〇40cm間隔の2㎖で注入した場合、薬剤使用量は10a当たり12.5ℓとなり従来の消毒に比べて、44 %薬剤を節減できる。 〇他剤と混用しないこと。 特にカーバム剤(NCS液剤)及びカーバムナトリウム剤(キルパー液剤)とは化学反応により発熱し危険であ るため十分注意する。 ⑥施肥量の調整 〇効果的な深層土壌消毒を実施した畑では、窒素吸収量が増加するので、減肥が必要となる。 〇一般的に従来の全面消毒を行っていた畑では、施用窒素を10a当たり2kg程度の減肥が必要であると考えら れる。 〇しかし、減肥割合は土質により異なり、黒ボク等の肥沃土は畑によって異なるので、導入1年目は施肥量試験 を行い、畑ごとの施用量を検討する必要がある。 〇なお、地深・肥沃地(土壌窒素が乾土100g中、3mg以上)の畑では、たとえ減肥しても収獲期に若返り、 大柄晩作になる恐れがあるため、深層土壌消毒は導入しない方が良い。 |
土壌消毒の考え方(たばこ作りの基礎知識P14~15) |
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